セキュリティ心理学とトラスト

情報処理学会にて、「情報セキュリティ心理学とトラスト(SPT)研究会」が平成23年度(2011年度)に設置された。
この研究会は、
「従来、情報セキュリティでは、技術的な対応を行うことで安全・安心な環境を利用者に提供できるとの考えから、主に工学的観点から研究が行われてきたといえます。 しかしながら、攻撃者の中に被害者の心理学的な弱点を利用する「ソーシャルエンジニア」が台頭し、インシデントの対応においても、心理学的な側面を考慮せざるを得ない状況が発生しています。 今後の情報セキュリティは、より心理学的側面へ配慮した研究が求められていると言えます。」とあり、工学的なアプローチよりも心理学的なアプローチによる研究を目的としているようだ。別に、情報処理学会には、「コンピューターセキュリティ研究会」があり、ある。

他には、電子情報通信学会の基礎・境界ソサエティには、「情報セキュリティ研究会」と「技術と社会・倫理研究会(SITE)」が設置されている。

また、日本セキュリティ・マネジメント学会は、1986年5月に設立されており、「情報システムのセキュリティ全般に関する学際的、業際的な調査研究を実施し、より健全な高度情報社会の構築に貢献することを目的とする。」が設立趣旨である。よりわかりやすくキャッチフレーズを設けており、「法・経営・技術・倫理の融合する情報セキュリティ総合科学の創造」とある。

海外では、この分野の国際会議は、下記のものが主要な会議とされているようである。

SOUPS(Symposium On Usable Privacy and Security)
 SOUPS 2007 at Santa Clara, California, USA.
SOUPS 2016 at Denver, Colorado, USA.
SOUPS 2015 at Ottawa, Canada.hosted by Carleton University
SOUPS 2014 at Menlo Park, California, USA.hosted by Facebook
SOUPS 2013 at Newcastle, UK.hosted by Northumbria University
SOUPS 2012 at Washington DC, USA.hosted by AAAS(AMERICAN ASSOCIATION FOR THE ADVANCEMENT OF SCIENCE)
SOUPS 2011 at Pittsburgh, PA, USA. hosted by Carnegie Mellon
SOUPS 2010 at Redmond, WA, USA. hosted by Microsoft
SOUPS 2009 at Mountain View, California, USA, hosted by Google
SOUPS 2008 at Pittsburgh, PA, hosted by Carnegie Mellon
SOUPS 2007 at Pittsburgh, PA, hosted by Carnegie Mellon
SOUPS 2006 at Pittsburgh, PA, hosted by Carnegie Mellon
SOUPS 2005 at Pittsburgh, PA, hosted by Carnegie Mellon

教室空間から教育を考える-日本とデンマークの学校建築-

2017年1月24日(火)に国立教育政策研究所 文教施設研究講演会「教室空間から教育を考える-日本とデンマークの学校建築-」が開催された。

デンマークの初等中等教育の学校建築に関する内容であった。東京電機大学情報環境学部 教授の伊藤俊介先生が、これまでのデンマークの学校建築における計画の系譜と授業展開と空間の使い方について、解説された。

その後に、Classroom design for 21st Century Learners – a Scandinavian perspectiveという講演が、Pia Grell Sørensen  ピア・グレル・ソーレンセン 氏(MIT Campus Gentofteプロジェクト 教育担当スーパーバイザー/学習コンサルタント・Halsnaes Lilleskole校長)とLene Jensby Lange レーネ・イェンスビュ・ランゲ氏(学校改革コンサルタントAutens CEO)によって行われた。

最後に、自分たちがデザインした学校をVRで見られると紹介してくれたウェブサイトがある。静止画で見るよりもより学校の雰囲気が伝わってくる。

Effective Classroom Design
http://www.autens.dk/japan/

Lindebjerg
https://my.matterport.com/show/?m=9HRXCkRYXKt

アクティブラーニングのデザイン: 東京大学の新しい教養教育

東京大学出版会より、下記の書籍が出版予定です。書籍企画から足掛け3年くらいになるでしょうか。時間がかかりましたが、ようやく出版できました。

2007年から東京大学駒場キャンパス17号館2階に駒場アクティブラーニングスタジオ(通称KALS)ができてからの授業実践を紹介います。年間数十件の見学申請があったことから、より幅広い人々にKALSでの授業実践について参考にしていただきたいと思って、下記の内容としました。これまでの仕事をまとめた内容です。

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アクティブラーニングのデザイン 東京大学の新しい教養教育
永田 敬 編, 林 一雅 編
ISBN978-4-13-053087-3, 発売日:2016年03月02日, 判型:四六, 208頁

内容紹介
社会が求める大学教育の質の改革が急がれている.授業のかたちから,その機材,キャンパスまで,「アクティブラーニング」による学びの場のデザインを,そのコンセプトと現場の実際を交えて東京大学教養学部の実践に探る.

主要目次
はじめに(永田 敬・林 一雅)
序章 なぜ,アクティブラーニングなのか そして,「どのように」(永田 敬)
1章 アクティブラーニングの理論と実践(山内祐平)
2章 アクティブラーニングの実践――世界の大学では(林 一雅・永田 敬)
3章 学習者と社会の架け橋としてのアクティブラーニング(山邉昭則)
4章 英語で科学する――アクティブラーニングによる英語プログラム「ALESS」の取り組み(トム・ガリー)
5章 アクティブラーニングを支援するICTツール――タブレットPCを活用したソフトウェアの開発と実践(望月俊男・西森年寿)
6章 新しい学びの場のデザイン(加藤道夫・筑紫一夫)
おわりに(永田 敬・林 一雅)

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